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戦略人事に基づく人材教育のポイントと手法とは?


ビジネス環境が大きく変化する中で、企業の競争優位性を確保するために戦略的に人事施策を行っていく「戦略人事」の重要性が高まってきています。今回は、戦略人事に基づく人材教育のポイントと手法を解説します。


目次[非表示]

  1. 1.戦略人事とは?
    1. 1.1.戦略人事とは?
    2. 1.2.戦略人事が注目されている背景、必要性
  2. 2.戦略人事に基づく人材教育のポイントとは?
    1. 2.1.経営戦略を重視した育成計画の策定
    2. 2.2.人材教育を実施する側の育成も重要
    3. 2.3.戦略人事に基づく人材像の浸透
  3. 3.戦略人事に基づく人材教育の手法
    1. 3.1.CLOの設置
    2. 3.2.ICTを利用した教育によるデータ活用
    3. 3.3.人事システム・タレントマネジメント・BIツールの導入
  4. 4.まとめ

戦略人事とは?

まずは戦略人事の意味を確認しておきましょう。


戦略人事とは?

戦略人事とは「経営戦略や事業戦略と連動した人事戦略を策定し実行すること」を指します。そもそも、なぜ経営戦略や事業戦略に基づいて人事戦略を策定する必要があるのでしょうか。それは、いくら優れた経営戦略や事業戦略があっても、それを実行するヒトや組織がなければ実現がむずかしいからです。

戦略人事を推進するステップとしては、まず経営戦略や経営ビジョンを明確にし、経営目標の達成に必要な人材像を定めます。その上で、その人材を確保するために必要な採用戦略を立案し、入社後に活躍できるよう制度設計や人材育成、配置ローテーションの計画を行っていきます。

関連記事|戦略人事とは?企業事例や人事戦略との違いを解説


戦略人事が注目されている背景、必要性

戦略人事が注目されている背景として、事業戦略が短期間で変化することがあげられます。近年のマーケットニーズの変化が激しい時代に市場優位性を確保するためには、事業変化に対応し、素早く人事施策をチューニングすることが必要です。求められる人材像も事業戦略にあわせて柔軟に変化させる必要があります。

そのため、事業戦略と連動させ、戦略的に優秀な人材を獲得したり、社内で育成していくことが求められています。



戦略人事に基づく人材教育のポイントとは?

戦略人事に基づき、社内で人材育成を実施していく際には、次のような考え方を持って行うことがポイントとなります。


経営戦略を重視した育成計画の策定

戦略人事の考え方のもとで実施する人材育成は、経営戦略に沿って進める必要があります。そのため、育成計画を策定する前に、まず経営戦略に沿った育成方針を立てることを重要視することがポイントです。そして、その育成方針を基に具体的な計画の策定を行います。計画を変更する際には、変更した育成計画が始めに設定した方針からぶれていなかを確認したうえで実行していくことが重要となります。


人材教育を実施する側の育成も重要

育成計画そのものよりも育成方針が重要になる中で、人材教育を実施する部門のミッションや役割を再定義し、担当者自身の意識統一、育成も必要になってくるでしょう。


戦略人事に基づく人材像の浸透

戦略人事の最初のステップにおいて、経営戦略の実現に必要な人材像の特定を行います。その人物像は、人材教育を行う際の目標となることから、あらかじめ社内に浸透させていくことが重要です。「会社はこのような人材像を求めている」ということを周知させることで、具体的にどのように成長していけばいいのか、従業員は理解することができるので、主体的に求める人材像に向かいやすくなります。


戦略人事に基づく人材教育の手法

戦略人事における人材教育の具体的な手法を見ていきましょう。


CLOの設置

CLO(Chief Learning Officer:最高学習責任者・最高教育責任者)を設置することが一つの方法です。CLOは人材教育におけるトップではありますが、ただの人材開発部門のリーダーではなく、経営における執行役員の一人です。つまり経営戦略に基づき、包括的な視点で育成計画を考案し、正しい方向へ導いていく存在です。全社的な教育体系の作成や教育への投資分配の検討など、経営資源をどのように教育に活かし事業を成長させるかを考え、実現させることがミッションとなります。


ICTを利用した教育によるデータ活用

eラーニングなどのオンラインやデジタルを利用した教育手法は、人材育成の効率化やデータに基づく効果測定を図る意味で戦略人事に基づく人材育成にマッチします。eラーニングと共にLMS(Learning Management System/学習管理システム)を導入することで、学習履歴やテスト結果などのデータが蓄積され、人材育成に活用することが可能になります。

例えば蓄積されたデータから苦手分野を把握することで、次の最適な研修プログラムの検討が可能になり、戦略的に人材教育を進めていくことができます。


人事システム・タレントマネジメント・BIツールの導入

LMSなどを通じて人材教育にまつわるデータを取得した後は、人材育成だけでなく、人材配置や採用活動にも活かすことができます。人材教育データを、他のデータと掛け合わせて分析を行うことで、経営戦略に連動した戦略人事を効率的に実施していくことが可能になります。

これは近年、注目を集めているデータを活用して人材配置や育成を行うタレントマネジメントの手法です。タレントマネジメントが実現できる人事システムやBIツールを活用し、データ分析・活用を導入することも、戦略人事を推進する手法の一つといえます。



まとめ

戦略人事を推進していく際には、人材教育を効果的に実施していくことが求められます。ぜひポイントを押さえながらデータを有意義に活用して進めていってください。

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