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ピープルアナリティクスとは?~メリットや進め方を解説~



近年、人事領域において「ピープルアナリティクス」が注目されており、人材マネジメントに取り入れる企業が増えています。なぜ注目されているのか、そのメリットなどについて調べている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、ピープルアナリティクスとは何か、重要視されている理由、メリットや活用方法、進め方と共に、ピープルアナリティクスにおすすめの人事システムをご紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.ピープルアナリティクスとは?
    1. 1.1.重要視されている理由
  2. 2.ピープルアナリティクス導入のメリット・活用方法
    1. 2.1.採用
    2. 2.2.育成
    3. 2.3.配置
    4. 2.4.評価
  3. 3.ピープルアナリティクスの事例
  4. 4.ピープルアナリティクスの進め方
    1. 4.1.【1.ゴールからのアプローチ】
    2. 4.2.【2.データからのアプローチ】
  5. 5.ピープルアナリティクスを導入するうえでの課題
    1. 5.1.個人情報の通り扱い
    2. 5.2.データの整備
    3. 5.3.担当者の分析スキル不足
  6. 6.ピープルアナリティクス推進のために人事システムがおすすめ~LaKeel HRの紹介~
    1. 6.1.おすすめの人事システム「LaKeel HR」

ピープルアナリティクスとは?

ピープルアナリティクスとは、簡単に言えば、社内の人材に関するあらゆる情報を集めた分析結果を活用し、客観的なデータに基づき、採用、育成、配置、評価の人事領域におけるさまざまな課題や目標に対する施策の実行や意思決定、及び経営に役立てる手法です。データ活用が必要不可欠であり、データドリブン経営やDX推進などと密接に関係しています。

ピープルアナリティクスにおいて分析対象となるデータ例には次のものが挙げられます。

  • 従業員の属性データ(年齢、性別、職位、所属部署・部門、最終学歴等)
  • 従業員の適性検査や人事評価の結果
  • 従業員の勤怠・給与情報
  • 従業員の社内設備利用状況(社用PC、携帯、アプリケーションの利用状況、会議室・休憩室、複合機の利用状況など)

  • 従業員の行動データ(メール・電話・PCなどの使用状況、例:電子メールの送受信先や時間帯、電話の通話履歴、自席にいる時間や会議の時間、社用携帯の位置情報から外出先と時間など)

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重要視されている理由

なぜピープルアナリティクスが重要視されているのでしょうか。近年の世界的なデータ活用の波を受け、人事の意思決定においてもデータ分析結果に基づいて行おうという流れが加速しています。従来の勘や経験、慣習に頼るのではない客観的なデータへの信頼性が高まっていること、そして社員一人ひとりの適性に基づいた精度の高い人材マネジメントを実現する動きが高まっています。

ピープルアナリティクスを実施することで、客観的な材料をもとにした判断ができるほか、意思決定時の透明性や公平性も実現できます。またデータに基づく判断は、社員へ説明する際も根拠立てながら行うことができ、従業員自身も納得しやすいというメリットがあります。

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ピープルアナリティクス導入のメリット・活用方法

ピープルアナリティクスを導入することにより、採用、育成、配置、評価の4つのパートにおいてさまざまなメリットが得られます。企業と従業員それぞれについてメリットと活かし方をご紹介します。

採用

企業側は従業員のデータを活用し分析することで、活躍し得る人材や組織に必要な人材など、採用で見るべきポイントを可視化することができ、優秀な人材の獲得にもつながります。
過去に退職した従業員のデータを分析することで、求人者が入社後にミスマッチを起こさないか予測し、防ぐことができます。

育成

企業側は専門性やスキル、学習特性などのデータをもとに育成プログラムを作成することが可能です。入社時の研修などでは職種や部署ごとに必要な人材スキルや専門性に合わせた育成・指導を行うことができます。さらには、早期戦力化したい従業員や幹部候補となる従業員を抽出し、特別研修を実施しすることで、中長期的な人材育成が可能です。
従業員は、自身の特性や希望するキャリアに合わせた研修や教育を受けることができ、自己啓発の醸成につながります。

配置

企業側は部署ごとに高いパフォーマンスを発揮している従業員のデータ分析を行うことで、その部署に求められるスキルや能力を把握することができます。このデータをもとに従業員を配置することで、最適なスキルや能力を持った従業員の配置が可能となり、会社全体のパフォーマンス向上につながります。
従業員側はデータに基づいた人材配置により、自身の適正にあった業務に取り組むことができます。また、異動や配置に後も高いパフォーマンスを発揮できる可能性が高く、モチベーション向上にもつながります。

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評価

データに基づいた人事評価は客観性が生まれ、評価の公平性を保つことができます。そのため、従業員からの理解や信頼を獲得することができます。


ピープルアナリティクスの事例

ピープルアナリティクスを活用した事例として、採用活動に適正タイプ分類を活用した事例をご紹介します。

ある企業は、将来の優秀な人材を確保するために、多様な人材を採用したいと考えていました。既存従業員を採用した時の適性検査データをもとにピープルアナリティクスを行ったところ、既存従業員の適性タイプに大きな偏りがあることが判明しました。また、タイプごとに採用時の通過率に違いがあることも分かりました。分析データを活用し、どのタイプの人材を何人採用するかの計画を立てることができるようになり、結果的にほぼ計画通りのタイプ構成で人材採用を実現しました。


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ピープルアナリティクスの進め方

ピープルアナリティクスを進めるには、複数のアプローチ方法があります。
その中でも、今回は2つのアプローチ方法をご紹介します。

【1.ゴールからのアプローチ】

1つ目はゴールからのアプローチです。


(1)ゴールの設定
人事部門における自社の課題を明確にし、その課題が解決に至った際のゴールを設定します。

(2)仮説を立てる
次に、課題が生じている原因となる仮説を複数立てます。例えば「人材定着率が悪い」という課題があったとします。そこで(1)採用時の問題か、(2)部署の問題か、(3)適材適所になっていないことが問題か、などの仮説を立てます。

(3)仮説の裏付けとなるデータ収集
それぞれの仮説を裏付けるデータ項目を決めて、データ収集を行います。

(4)データに基づく仮説の検証・考察・対策立案
集めたデータを用いて仮説の検証・考察というプロセスをたどり、対策を立案します。


【2.データからのアプローチ】

2つ目は、データからのアプローチです。


(1)社内のデータを収集・集約する
既に自社でデータの収集を行っているデータでピープルアナリティクスを進める場合、社内に存在するデータを1つに集約する必要があります。人事部門だけでなく、他部門のデータも含めて検討しましょう。

(2)分析の対象・目的を決める/仮説を立てる
データ分析は収集したデータの組み合わせや切り口を変えることで、無数の結果を出すことができてしまいます。そのため、手当たり次第に分析を行ったが、何も課題発見・解決に繋がる分析結果が出なかったという自体に陥らないために、1のアプローチ方法と同様に、目的や仮説を立てておきましょう。

(3)データ分析後「見える化」して傾向を見る
仮説に基づき、データ分析を行います。例えばハイパフォーマンス分析をする場合、保有データの分析結果を確認し、何か傾向はないか確認します。

(4)データに基づく仮説の検証・考察・対策立案
傾向をとらえたら、さらに仮説が立てられるため、仮説の検証・考察を繰り返します。ある程度、見えてくれば、自ずと対策が立てられます。

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ピープルアナリティクスを導入するうえでの課題

​​​​​​ピープルアナリティクスの導入には様々な課題が存在します。課題としてどのようなことが考えられるでしょうか。

個人情報の通り扱い

ピープルアナリティクスは従業員の個人情報となる様々なデータを取り扱います。収集するデータの対象や利用・公開する範囲を検討にしたうえで、従業員に対して目的や活用内容などを説明する必要があります。

データの整備

ピープルアナリティクスをするためには、分析する基となるデータが必要です。まずは、必要なデータを収集する必要があります。部署ごとにデータのフォーマットが異なっている場合は、データの統合や精査が必要です。データ整備には時間とコストがかかるため、導入の大きな課題になる可能性があります。

担当者の分析スキル不足

収集したデータを組織の意思決定に活かすためには、高度な分析スキルが必要です。分析担当者となる人材の育成や採用することを含めて、ピープルアナリティクス導入を検討することが重要です。


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ピープルアナリティクス推進のために人事システムがおすすめ~LaKeel HRの紹介~

ピープルアナリティクスを推進する際には、データの収集や分析が重要となってきます。
これらのデータを紙やエクセルで管理し、分析するには時間と労力がかかります。
そこで、人事システムを活用してデータ分析を行うのがおすすめです。
人事システムを検討する際には、様々なポイントを押さえておく必要があります。
人事システムを導入する前のポイントは下記資料で詳しく解説しております。
これから導入するシステムをご検討の方は是非ご覧ください。



さらに近年では、人事システムの活用ユーザーは、経営層や人事だけでなく、現場マネージャーにも拡がっており、現場がしっかりと活用できるツールであることが重要です。


出典:ProFuture株式会社 PwCコンサルティング合同会社「ピープルアナリティクスサーベイ 2020-2021調査結果 人材データ活用の最前線―先進企業の最新動向―」
https://www.pwc.com/jp/ja/knowledge/thoughtleadership/2022/assets/pdf/people-analytics-survey.pdf


上記の調査結果によれば、人材データ分析ツールの主な利用層は、経営層や人事が大半を占めていますが、部門人事や事務所人事、マネージャー層などの現場メンバーの活用も進んでいることが表れています。
今後、人事システムは現場メンバーが操作したり、分析結果を閲覧したりする流れが加速していきます。そのため、人事システムは操作性、画面の見やすさなど、誰もが使いやすいことも重要な条件です。

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おすすめの人事システム「LaKeel HR」

「LaKeel HR(ラキール・エイチアール)」は、ピープルアナリティクスを実施するのにおすすめの人事システムです。すでに社内にあるデータを分析することはもちろん、サーベイ機能などを活用して、分析に必要なデータを集めるところから始めることも可能です。

またLaKeel HRは、人事部門に限らず、現場メンバーが見たいときに必要なデータを確認できるように配慮していることから、操作性や画面の見やすさに特長があります。

これからの時代、ピープルアナリティクス実践をサポートする人事システムとして、ぜひご検討ください。LaKeel HRの詳細をお知りになりたい方は、ぜひサービスページ及びサービス資料をご覧ください。

​​​​​​​●LaKeel HRのサービス資料は こちらよりダウンロードいただけます。

●大手・中堅企業向け人事システム「LaKeel HR」​​​​​​​

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